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 概 要

  現代社会は,気候変動,感染症,人口減少など,我々の社会はさまざまな危機に晒されています.本ラボでは,電子システム・機械・情報の近領域融合研究を推進し,モビリティ,マニュファクチャリング,インフラ等の分野において,社会の低炭素化と持続可能性維持のためのグリーンなデジタルトランスフォーメーションを牽引します.その牽引の柱として「近領域研究」を立ち上げ,これまで近くて遠かった本学設計工学域の電気電子,機械,情報の融合研究により,学内の活性化を図ります.


 沿 革

  「エネルギーの高効率利用」に関する成果を発展させ,京都地域で推進されている「京都次世代エネルギーシステム創造戦略」に参画し,本学にグリーンイノベーション分野の研究拠点を確立することを目指し,平成27年(2015年)にグリーンイノベーションセンターが発足し,平成30年(2018年)10月の研究力及び産学連携機能強化の一環として重点研究グリーンイノベーションラボに改組されました.グリーンイノベーションラボでは,複数の外部資金をもとに,研究者の集積を図り,パワーエレクトロニクスと高度通信機能を融合した新しい電力制御システムなどを提案し,プロトタイプ製作を進めるなど,本学の機能強化事業のグリーンイノベーション分野の研究開発を進める中心となりました.令和4年に,さらなる研究力強化を目的として,ものづくり教育研究センター(現オープンファシリティセンターものづくりユニット)の研究分野を統合し,「京都グリーンラボ」が発足しました.

  平成28年度文部科学省「先端研究基盤共用促進事業・新たな共用システム導入支援プログラム」により,様々な装置をクリーンルームに集結し,共用で使用できる体制を構築してきました.平成28年度文部科学省補正予算「地域科学技術実証拠点整備事業」により本学の強みであるスマートグリッド分野(エネルギー配分を効率化し省エネを目指す研究分野)などの研究成果を事業化につなげるために,国立大学で初めて国際規格に適合した電波暗室等の設備整備を行いました.電波試験技術者国際資格 iNARTE-EMCエンジニアの資格を有する特任専門職のもと,特に新たな革新的なパワーデバイスや装置の開発において,研究開発時からトライ&エラーを繰り返しての共同研究につながる場として地域産業界に対して開放しています.令和4年(2022年)の京都グリーンラボの設置に伴い,クリーンルーム,電波暗室の運営はオープンファシリティーセンターに移管しています.


旧グリーンイノベーションラボで運営していた電波暗室とクリーンルームについては下記のリンクをご覧ください。
 ・電波暗室のご利用はこちら
 ・クリーンルーム共用化プロジェクトはこちら
 ・オープンファシリティセンターものづくりユニットはこちら
 ・未来デザイン・工学機構はこちら
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 構成員

京都グリーンラボ役職  氏 名 所 属 ・ 職 名
ラボ長
小林 和淑 教授


ラボ長  小林 和淑 電気電子工学系 教授
副ラボ長  射場 大輔 機械工学系 教授
研究企画 ユニット長  梅原 大祐 情報工学・人間科学系 教授
国際連携 ユニット長  小林 和淑  電気電子工学系 教授 
アウトリーチユニット長  射場 大輔 機械工学系 教授
運営委員 山川 勝史 機械工学系 教授
運営委員  髙井 伸和 電気電子工学系 教授
運営委員  梅原 大祐 情報工学・人間科学系 教授
運営委員  西中 浩之 電気電子工学系 准教授
運営委員  高木 知弘  機械工学系 教授
運営委員  山本 高至  情報工学・人間科学系 教授
運営委員 山口 桂司 機械工学系 准教授
     
特任教授 三宅 裕樹 未来デザイン・工学機構 京都グリーンラボ
㈱ミライズテクノロジーズとクロスアポイントメント
特任助教 高山 創 未来デザイン・工学機構 京都グリーンラボ
シニアフェロー 熊代 成孝 ルネサスエレクトロニクス株式会社
シニアフェロー 新居 浩二 TSMCデザインテクノロジージャパン株式会社
シニアフェロー 児玉 親亮 キオクシア株式会社
スタッフ 神崎 壽夫  ムーンショットコーディネーター
スタッフ 廣田 良浩  京都グリーンラボ プログラムコーディネート専門職
スタッフ  山本 茂 LSI設計専門職
スタッフ 嶋倉 有美子  ムーンショットプロジェクト推進事務専門職
スタッフ 赤崎 宏美  事務補佐員 
スタッフ 寺本 みわ  事務補佐員
   



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 成 果


京都グリーンラボ2023年度近領域研究成果報告会は終了いたしました。

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2023年度の京都グリーンラボの報告書はこちらをご覧ください。
2022年度の京都グリーンラボの報告書はこちらをご覧ください。
2019年度から2021年度までのグリーンイノベーションラボの報告書はこちらをご覧ください。
2018年度以前のグリーンイノベーションセンターの成果はこちらをご覧ください。

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京都グリーンラボ2023年度近領域研究成果報告会を開催いたしました。
2023年度近領域研究成果報告会
日時:2024年3月19日(火)14:00~17:00
場所:京都工芸繊維大学 60周年記念館

報告会内容の詳細は、こちらをご覧ください。
講演資料は、こちらからダウンロード可能です。(順次公開中)



キックオフシンポジウムを開催致しました。

京都グリーンラボ / ムーンショット目標6 課題:「スケーラブルな高集積量子誤り訂正システムの開発」
日時:2022年11月18日(金) 13:00
場所:京都工芸繊維大学 60周年記念館

開催報告は こちら に公開しております。 (公開可能な講演資料もこちらからダウンロード出来ます。)

開催概要報告書は こちら

 主なプロジェクト

1.  国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が推進する【ムーンショット型研究開発事業】 目標6
 「スケーラブルな高集積量子誤り訂正システムの開発」   詳細はこちら
 
   
プロジェクトマネージャー:  小林 和淑 教授 京都グリーンラボ長
 
ムーンショット目標6
2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる
誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
  概要:
 本研究開発プロジェクトは,超伝導量子ビットから中性原子まで多岐にわたる量子ビット実現方式にアジャイルに対応するエラー訂正システムの実現と、超伝導量子ビット向けの小型かつ省電力な量子ビット制御装置の実現である。本ムーンショット目標6の2050年までの目標は,大規模な誤り耐性型汎用量子コンピュータの実現である。本研究開発プロジェクトにおいては、上位に位置する中規模量子ビット間の通信ネットワーク、最上位の量子ビットハードウェアとの組み合わせにより、100万量子ビットまで対応可能なエラー訂正システムならびに量子ビット制御装置を実現可能にする技術の研究開発を行う。
 
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2. 近領域研究
  2-1 ペロブスカイト系材料によるマイクロLEDディスプレイ
  代表者: 西中 浩之 准教授
概要:
 本研究では、次世代ディスプレイとして期待されているマイクロLEDとして高効率な発光が可能なペロブスカイト系材料を合成し、ディスプレイに向けてそれを整然と並べる技術の研究開発を行うことを目的とする。

研究成果
1.
2.
3.
4.
国内会議日本材料学会半導体エレクトロニクス部門研究会にて成果発表
Japanese Journal of Applied Physics誌に論文投稿中
Cs2CuI3とCs3Cu2I5の単結晶マイクロロッドの形成に成功
電極形成用のマスク設計完了
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  2-2 半導体を利用した微生物人工光合成によるCO2還元
  代表者: 西中 浩之 准教授
概要:
 本研究では、電子を取り込む微生物に、太陽光と光半導体で形成した電子を供給することでCO2固定化技術の開発を行う。


研究成果
1.

2.

3.
2023年度科研費挑戦的研究(萌芽)に採択。「細胞外電子伝達菌と光半導体による高効率人工光合成への挑戦」
国際会議E-MRS Spring Meeting、UWO2023、国内会議日本材料学会半導体エレクトロニクス部門研究会にて成果発表
国際論文誌Materials Chemistry and Physicsにアクセプト。
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  2-3 ワイヤレスセマンティックコミュニケーションによるデジタルツインの構築
  代表者: 梅原 大祐 教授、髙井 伸和 教授
概要:
 本研究グループではセマンティックコミュニケーションにより高い伝送効率、電力効率,ならびに情報の信頼性を実現するデジタルツインの構築を目指す。現実空間の情報をデジタル空間に再現して,デジタル空間上で現実空間をシミュレーションすることで,現実の人間社会に有益なフィードバックを行うデジタルツインシステムの構築が期待を集めている。 現実空間と無線通信チャネルの状態に応じて、深層学習モデルにおける学習に基づいて、セマンティック符号化器・復号器とチャネル符号化器・復号器は適切に構成される.このようなマルチモーダルなセンシングデータを知識ベースで情報処理するデジタルツインの実現が本研究テーマの最終的なゴールである。


研究成果
1.

2.
2024年度科研費基盤研究(B)に採択「クリティカルシーンを検知して状況を通知する協調無線センサネットワーク構成法の解明」
電子情報通信学会コミュニケーションシステム研究会にて2024年3月に研究発表予定
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  2-4 スマートギヤの開発
  代表者: 射場 大輔 教授 副ラボ長
概要:
 本研究グループでは、自身の完全性を自覚できる機械装置の具現化を目指し、樹脂歯車に導電性インクを直接印刷することによりセンサとアンテナ機能を与え、高速回転中に歯車の状態がモニタリングできる「スマートギア」を開発している。

研究成果
1.

2.
3.
The 9th International Conference on Manufacturing, Machine Design and Tribology (ICMDT)およびVDI International Conference on Gears 2023で研究発表
日本機械学会年次大会で研究発表
SPIE Smart Structures and Nondestructive Evaluation 2024で3月に研究発表予定
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  2-5 3Dプリンタ積層造形のスキャンストラテジー最適化システムの開発
  代表者: 高木 知弘 教授
概要:
 本研究では,高品質な製品を造形するための最適なスキャンストラテジーを導き出すシステム開発を最終的な目的としている.これを達成するために、本学に導入される3Dプリンタを用いた実験と、高性能数値シミュレーション技術を融合し、3Dプリンタにおける材料開発のマテリアル・デジタルトランスフォーメーション(マテリアルDX)を開発することで,スキャンストラテジーをバーチャル空間で最適化する。

研究成果
1.
2.
3.
武末翔吾助教:公益法人マザック財団優秀論文賞,2023年5月19日受賞
武末翔吾助教:日本材料学会関西支部支部長賞,2023年4月17日受賞
高木知弘教授:日本計算工学会 川井メダル受賞,2023年5月23日受賞
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  2-6 空飛ぶクルマ高精度リアルタイムシミュレーション技術構築
  代表者: 山川 勝史 教授
概要:
 本研究では空飛ぶクルマ(フライングカー)の飛行に関するシミュレーション技術の構築を進めている。独創的な点はこのフライングカーの飛行試験をコンピュータ内で全て実施可能となるシミュレーション技術であり、本学が商標登録を持つ「デジタルフライングカー」の実現に向けた研究である。「移動計算領域法」という特殊な計算手法を考案・採用することで加減速、旋回、離着陸を含むほぼ全ての飛行状態を再現できるものであり、様々な飛行試験をコンピュータ内で実施することが出来る。まさに夢の計算手法と言える。

研究成果
1.



2.
Springerより発刊の"Lecture Notes in Computer Science"に空飛ぶクルマシミュレーションの研究成果「Numerical Simulation of the Octorotor Flying Car in Sudden Rotor Stop」および「Turning Flight Simulation with Fluid-Rigid Body Interaction for Flying Car with Contra-Rotating Propellers」2編掲載(2023年7月)
東京ビッグサイト ”第4回フライングカーテクノロジー” 展にて「空飛ぶクルマ高精度飛行予測技術開発」出展(2023年9月)
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  2-7 社会・産業インフラ維持のための自律的サイバーフィジカルシステム
  代表者: 増田 新 教授 副学長
概要:
 本研究グループでは、情報と物理が本質的に統合されたサイバーフィジカル結合領域の開拓により、人間をパートナーとして自らを生きながらえさせる自律的・自覚的・自活的人工物システム、いわば自律ロボット化したインフラ人工物、の実現を目指し、以下の三つのテーマで研究を行っている。 (1) 物理世界への能動的プローブとしてのセンシングロボット・ドローンの自律化技術 (2) デジタルツインによる寿命予測技術 (3) 革新的な高密度センサネットワーク。

研究成果
1.
2.
3.

4.
5.
学術論文 1件(構造ヘルスモニタリングセンサに関するもの)
国際会議発表 2件(センサネットワーク・物理リザバーコンピューティングに関するもの)
国内会議発表 5件(センシングロボット、ドローン、深層学習による診断・予測、デジタルツインモデルに関するもの)
外部資金(共同研究1件)
その他,特許登録、MTA
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京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 京都グリーンラボ
メールアドレス:
greenlab[アットマーク]kit.ac.jp


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